オーナー ギルベール・ハンメル氏
ドメーヌの歴史は12世紀まで遡るという、由緒ある重要なワイナリー。ヴィラージュクラス&プルミエ・クリュに4つもの単独所有畑を持ちます。とりわけ、プルミエ・クリュに位置する「クロ・デ・ヴァロワイユ」は彼らを代表する畑。
1990年に前所有者からスイス人である現オーナー、ギルベール・ハンメル氏へと譲渡されてから飛躍的に品質を向上させ、今では所有している畑の重要性とも相まってジュヴレ・シャンベルタンでも名高い評判を得るようになっています。
元々スイスにおいてワイン造りに携わっていたハンメル氏。毎週日曜日の家族の食事会でブラインド・ティスティングを繰り返して育ったという筋金入りの経歴の持ち主です。ローザンヌ大学の高等商業コースを取得後、リヨンで醸造学を修めた彼はスイスでワイン造りに携わり、かつワインの輸入商社を経営していました。
そんな彼に転機が訪れたのは1990年。元々ヴァロワイユのワインをスイスへ輸入していた彼に、跡継ぎに恵まれなかった前オーナーから「信頼の置ける貴方にこのドメーヌを引き継いで欲しい」と提案を受けます。ブルゴーニュのワインを愛していたハンメル氏はこの申し出を受け、正式にヴァロワイユのオーナーとなりました。
スイスで培った経験を活かした独自の方法で改良を進める彼に当初は風当たりも厳しかったと言いますが、今では他の生産者がその手法を真似するほどそのワイン造りは周囲に認められています。斬新な手法を実践しながらも、その根底にあるのはブルゴーニュ、そして所有している偉大な畑へのリスペクトがあるからと言えます。
この歴史的にも重要な畑は12世紀に開墾されたもの。
ドメーヌの中心となる区画であり、彼らが4つ所有するモノポールの一つです。クロ・デ・ヴァロワイユの西には、切り立った崖があり、この畑は渓谷(Varoille = Valley)に囲まれていて、それがこの名前の由来となっています。
畑は全て南向きで、非常に急な斜面となっています。クロ・ド・ベーズの真後ろに位置する区画であり、このテロワールは白マールとジュラ期の粘土石灰質に砂が加わった、とても特徴のある土壌となっています。
ハンメル氏がオーナーに就任した1989年以降急激に品質を向上させているドメーヌ・デ・ヴァロワイユ。例えば、スイスでの経験を基に剪定・整枝の作業を簡略化させるチェーンフックを導入、また所有する各畑の土壌を調査し最適な栽培方法を選択するなど絶え間ない努力の結果と言えます。
特に2007年以降は洗練された味わいにさらに磨きがかかるようになります。
低温浸漬の導入
醸造設備の刷新
・徹底した温度管理を可能にするステンレス・タンクの導入
・振動式選果台の導入
・果実が傷つかない除梗器の導入
・苦味や過度なタンニンが抽出されない圧搾機の導入
など、数多くの努力がヴァロワイユのワインを偉大なものとしているのです。
取り扱いワイン
ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ クロ・デ・ヴァロワイユ
ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ クロ・デ・ヴァロワイユ
ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ クロ・デ・ヴァロワイユ
ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ クロ・デ・ヴァロワイユ
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