モトックスが提案する、ワインのあるライフスタイル「もっと!ワイン」

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気がついたら好きになっていたオオカミとワイン。二つがあわさる「シャトー・シャントリュヌ」

気がついたら好きになっていたオオカミとワイン。二つがあわさる「シャトー・シャントリュヌ」

ひと目ぼれで好きになるか、気がついたら好きになっていたか。ひと目ぼれでは出会い自体がきっかけであるのに対して、そうではないときは出会い以外の「何か」がきっかけだと私は思う。
高校に入学したての4月、出会って間もないクラスの女子に告白した。これは思春期によくあるひと目ぼれの話ではないだろうか(告白はOKだったが数ヶ月後その人とは別れてしまった)。
では、気が付いたら好きになっていたものは何があるだろう。真っ先に思い浮かぶのはオオカミだ。

好きになる前のオオカミのイメージは、昔話ではずる賢く、人間や動物を丸呑みする悪い動物、それらの話の最後で必ず罰を受ける自業自得なキャラクター、日本では人間の手によって絶滅させられたかわいそうな動物というものだった。
そんな私がオオカミのことを好きになったのはアメリカのイエローストーン国立公園の生態系をオオカミが蘇らせた実話を知ったからである。

 イエローストーン国立公園はアメリカ北西部のアイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州にまたがり、東京都の約2.5倍の広さがある。 公園にはオオカミも含め多くの動物が生息していたが、家畜を襲うオオカミは害獣とみなされ人の手によって駆除された。

アメリカのイエローストーン国立公園の生態系をオオカミが蘇らせた実話

生態系のトップにいるオオカミがいなくなった結果、草食動物が増え、草木は食べつくされるなど、公園の生態系は人間の手では修復できないほどバランスを崩していた。  アメリカ国内でオオカミが絶滅危惧種に認定されていた1990年代、米国魚類野生生物局はオオカミの個体数の増加と公園内の野生動物の数の適正化を図るため約30頭のオオカミを公園に放つ。*1
オオカミたちは草食動物を捕食するだけでなく、彼らの生息エリアを移動させることでそのエリアの植物を守ることに成功する。そして20年後、成長した草木に虫や鳥が集まり、水辺にはビーバーが流木をあつめて巣を作るまでに生態系が回復した。

この「自然を統べる存在」としてのオオカミの話を知った時、とても感動し、オオカミが好きになった。それからというもの、オオカミが表紙に描かれている小説を買ったり、昼間の動物園でほとんど動かないオオカミをずっと眺めたり、将来はシベリアンハスキーを飼いたい(オオカミに似ているため)と考えたりした。

 

もう1つ気が付いたら好きになっていたものを紹介させてほしい。それは言うまでもなくワインである。

白ワインと赤ワインの見分けしかつかなかった私にワインの楽しさを教えてくれたのは大学時代のアルバイト先の店長だ。店には10種類以上のグラスワインがあり、試飲しながら味の違いを教わった。教わったことや飲んだ感想をお客さんに伝えながらワインを提案するのが楽しく、いつの間にかワインに携わる仕事に就きたいと考えるまでになった。大学院で生物学を専攻していたが、大学の同期たちの就職先とは全く異なるワインインポーターに就職した。

私にワインの楽しさを教えてくれたのは大学時代のアルバイト先の店長

 働き始めてワインの奥深さには驚いたが、ワイン産地やワイナリーについて学び、ワインの提案をすることはやはり楽しい。もちろんワインを飲むことは日々の楽しみで、ワインセラーも購入しお気に入りのワインたちを今日飲むべきか熟成させるべきか日々戦っている。

 そのようにして気が付いたら好きになっていた2つが重なり合ったものがある。ラベルにオオカミが描かれたフランスワイン、「シャトー・シャントリュヌ」だ。

ボルドー格付3級のシャトー・カントナック・ブラウンの醸造長が個人で所有するプライベート・シャトーで、収穫したブドウの選果作業をはじめ全ての作業を自らの手で行い造られる。シャトーを購入したのは2005年だが、それ以前から手作業で畑を耕す努力を欠かしていなかった。“シャントリュヌ=月に歌う”という名前は、フレッシュなブドウを得るために月がまだ残る夜明け前に収穫を行われることにちなんでいる。醸造長は日中カントナック・ブラウンで働くため、夜にだけ仕込まれる特別なキュヴェとなる。

チームとしてのシャトーと自身で全てを手掛けるシャトー、月に向かって遠吠えをしている一匹のオオカミが描かれたラベルは、夜にだけ一匹狼となりワインを仕込むオーナーのようで想像が膨らむ。
ラベルだけではなく、ボトルネックにも月の満ち欠けを表しているような模様が描かれている。さらにコルクを抜くとラベルと同じデザインの焼印がしてあり、グラスに注ぐ前から心が躍る。グラスに注ぐとブラックベリーやカシスの華やかな果実にほんのり甘さのあるスパイスやドライハーブの香りに包まれる。味わいは凝縮感があるが柔らかい果実味ときれいな酸味のバランスが取れており、滑らかなタンニンと長い余韻が続く。

シャトー・シャントリュヌ

オオカミとワイン。気が付いたら好きになっていた2つが重なり合ったワインに私はひと目ぼれした。そしてこのような出会いをもたらしてくれるワインがさらに好きになった。この記事を読んでくださったあなたにも自分だけの特別なワインとの出会いがありますように。

 

アメリカ・イエローストーン国立公園で実施されたオオカミの再導入 (rgu-wildlife.info)
こちらのサイト内の参考文献
*1:wolves2009.pdf (yellowstone.co) 資料内p4.Bachground 17行目から

 

 

ご紹介したワイン「シャトー・シャントリュヌ」はこちら


 

詳細はこちら

 

Profile:やmした

2019年入社。大学を休学し世界一周をするほど旅とカメラが趣味。
理系大学院在学中にバルでのアルバイトをきっかけにワインの道に進むと決意。

 

 

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