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メシムネオス

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古代の銘醸地、レスヴォス島の復活!黒ブドウから赤、白、オレンジを造る造り手

歴史の中で一度は消滅したワイン造り。古代の銘醸地レスヴォス島産ワインの復活

ワイン文化栄光の時代、光と影

レスヴォス島の名は紀元前620年、同島出身の詩人アルカイオスの詩集に登場しています。また、紀元前4世紀に入ると「ガストロノミー」の語源である『ガストロノミア』を著した古代の美食家で詩人、アルケストラトスが著書「卓の賢人たち」で、《多くの素晴らしいワイン産地のワインは称賛できるもので、これらのワインの名を忘れる事はないだろう。しかし、レスヴォスのワインに勝るものは無い》とレスヴォス島産ワインがいかに優れていたかを残しています。しかし栄光の時代は近代に入る1892年から1908年にかけて島を襲ったフィロキセラ禍で終焉をむかえます。ブドウ栽培の復興は行われず島でのワイン造りは完全に途絶え、取って代わり島民達はギリシャのリキュール「ウゾ」の生産を始めました。ウゾ文化は広く根付き、今日でも島内ではワインよりも日常的に飲まれています。

 

古代の銘醸地レスヴォス島産ワインの復活

1980年代初頭、アテネで古典学科を選考していたメシムネオスの創設者であるランブロ氏が地元チディラに戻り、古代では最も高価なワインとして重宝されていたレスヴォス島産ワインの復活に挑みました。そしてフィロキセラの害を受けず生き残った、野生化した黒色の地ブドウを探し出し、1985年にブドウ畑を開墾します。発見した当時、このブドウに関する情報は無く、ブドウが発見されたチディラ村にちなんで「チィディリオティコ」と名付けられました。

ブドウ畑では開墾当初から無農薬農法を実践し、1987年にはチディリオティコから初となる、待望の黒ワインをリリースしました。

レスヴォス島では、長い歴史の中でワイン造りが行われてきたわけですが、近代・現代史からその姿を消していたため、このワインが島最初の瓶詰ワインとなりました。

現在は息子で醸造家であるヤニス・ランブロ氏が指揮を取り、その高い品質と独自性で高い評価と注目を集めています。

火山性由来の土壌

レスヴォス島はギリシャで3番目に大きいエーゲ海の北東部、トルコ沿岸部に位置する火山性の島です。温暖な地中海性気候を有し、標高の高い地区では半山岳気候が見られます。2004年には世界ジオパークネットワークにも登録された自然環境上とても重要な島で、沿岸部の長さは全長370メートル、最も標高が高い地点は968メートルになります。

ブドウ栽培地域はレスヴォス島の西部、標高143-310メートルに広がり、この辺りは約2000万年前の噴火で流れ出た溶岩によって形成された溶岩由来の火山性土壌が主体です。(ジブサム、硫黄、二酸化硫黄を含む、ブドウの病気に耐久性があるとされる土壌です)

この地から生まれるワインは非常に長い余韻を形成し、後味に大地を感じる要素を持ちます。

-平均樹齢:24

-単位収量:30.3 hl/ha

-標高:143-310メートル

-気候:地中海性気候、半山岳気候(冬場は雪が降る事もある)

-最高気温:35.8度 

-最低気温:0.3

 

土壌に含まれるクリスタル 土壌に含まれるクリスタル

黒ブドウ:チディリオティコ

チディリオティコは薄い果皮と大きな房を持つ黒ブドウです。畑のあるチディラ村の火山性土壌でのみ耐病性を示します。