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フランス
フランス ボルドー

シャトー・ドーザック

Chateau Dauzac

技術革新の伝統を受け継ぐシャトー

フランスの大手保険会社M.I.A.F.が所有

調べのついている限りで最も古いこのシャトーのオーナーは1190年にまで遡ることができる、歴史の古いシャトーです。1685年にネゴシアンのポール・ドルイヤール氏がドーザックをメドックで最も美しいワイナリーのひとつにまで作り上げました。1841年にウィーブルック(Wiebroocks)家がシャトーを購入し、1855年のメドック格付けで5級に選定されます。

 

1863年シャトー・デュクリュ・ボーカイユも所有していたボルドーの名家、ジョンストン(Johnstons)家がシャトーを購入します。ドーザックのラベルが黄色になったのもこの時からです。

 

1939年にジャン・ジャック・ベルナ氏が取得し、醗酵槽内の温度管理の為に、氷のブロックを入れて温度調整をする事を思いつきました。

 

その後1989年にフランスの大手保険会社MAIFがシャトーを購入し、そのポテンシャルを生かすべく、2004年のセラーの刷新をはじめとした開発に着手しました。1992年からは、ボルドーの銘醸家アンドレ・リュルトン氏に経営を委託しました。

 

2013年からは新統括マネージャーのローラン・フォルタン氏のもと、独占販売からオープンマーケットでの取引に戻して幅広く取扱いされるようになりました。

所有面積

49ha(45haがマルゴー、4haがオー・メドック) ※2019年時点

年間平均生産量

115,000本 ※2019年時点

広大な一続きの120haの敷地の中で守られる畑

シャトー・ドーザックの49haの畑は一つながりの区画です。そのうちの45haがマルゴーA.C.、残りの4haがオー・メドックA.C.です。敷地全体は120haあり、牧草地や森に囲まれているためワイナリーはエコ環境に支えられています。いくつかの植物を保護する為、250mにわたって生垣が植えられています。

 

植密度:10,000本/ha

栽培ブドウ比率:カベルネ・ソーヴィニヨン69%、メルロー29%、プティ・ヴェルド2%

 

ブドウは実をつぶさないよう、浅いトレーに収穫され、重力を利用した流れで醸造を行う為、セラーの高い部分へ運びます。醗酵は温度管理されたステンレスタンクにて行います。その際、コールドマセラシオンを8日間程行います。醗酵は2016年から蔵に住み着いている酵母を培養して使用するようになりました。

コンサルタントはエリック・ボワスノ氏

熟成はオーク樽にて12〜18ヶ月行います。ボルドーのトップ・コンサルタント、エリック・ボワスノ氏が収穫、ブレンドのコンサルタントを行っています。

 

樽は軽いトーストのものを使い、新樽の比率は65~70%(※2019年時点)です。ちなみにシャトーではヴィーガン用ワインも造っており、その際は清澄時に卵白ではなく、ペースト状の植物を使用しています。

ワインのラインナップ

ファーストに加えて、セカンドワインのオーロラ・ド・ドーザック(Aurore de Dauzac)とラバスティード・ドーザック(Labastide Dauzac)、オー・メドック・ド・ドーザック(Haut-Medoc de Dauzac)、ディー・ド・ドーザック(D de Dauzac)を造っています。

 

オーロラ・ド・ドーザックは砂質の特定の区画で造られるセカンドワインです。ブドウの比率はファースト同じくらいで、カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー30%ぐらいです。熟成は12ヶ月。

 

ラバスティード・ド・ドーザックは、粘土砂利質の土壌の区画を中心に作られ、バランスの取れた1本です。同じく熟成は12ヶ月。

ヴィーガン用ワインが造られている

オー・メドック・ド・ドーザックはシャトーの4haのオー・メドックの区画から造られます。熟成は12ヶ月。

 

ディー・ド・ドーザックはAOCボルドーのワイン。AOCマルゴーの外側の区画で造られています。ブドウはカベルネ・ソーヴィニヨン(約)55%、メルロー(約)44%で、粘土質と砂利質の土壌で栽培されています。2015年は普通のワインですが、2016年はヴィーガン用ワインです。