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南アフリカ
南アフリカ ウエスタン・ケープ

グラハム・ベック ワインズ

Graham Beck Wines

勝利の美酒。オバマ氏が、マンデラ氏が歴史的勝利の日に味わったスパークリング

南アフリカが世界に誇る高品質スパークリングワイン

バラク・オバマ氏やネルソン・マンデラ氏といった国際的な著名人が歴史的勝利の日に味わったスパークリングとして知られる、南アフリカを代表する瓶内二次醗酵(キャップ・クラシック)ワインの造り手です。グラハム・ベック・ワインズは南アフリカで最も有名にして、これまで業界で最も権威のある数々のグローバルな賞やタイトルを獲得してきました。

蔵の始まりは1983年に創始者であるグラハム・ベック氏がピノ・ノワールとシャルドネに適した石灰質土壌が広がるロバートソンのマディバ農園を購入したことに始まります。1990年には同敷地内にワイナリーを建設し、瓶内二次醗酵ワインのスペシャリストである醸造家のピーター・フェレイラ氏を迎え1991年よりワイン造りを開始しました。

グラハム・ベック・ワインズでは、設立以来一貫して完璧な泡を追求しワイン造りを行っています。その渾身と継続する力、高い技術力が彼らのワインの品質と卓越性を高め、今日では品質の一貫性にこだわる世界有数の瓶内醗酵スパークリングワインブランドとして確固たる地位を築いています。

ロバートソンのワイナリー ロバートソンのワイナリー

南アフリカを代表するスパークリングワインのスペシャリスト

グラハム・ベック・ワインズの最高醸造責任者(セラー・マスター)としてグラハム・ベックの設立から蔵を支えてきたスパークリングワインのスペシャリストです。

グラハム・ベックの最高醸造責任者に就任する前には、南アフリカで最初のキャップ・クラシック(瓶内二次醗酵ワイン)スペシャリストと称された醸造家のアヒム・フォン・アルニム氏と共にピエール・ジョルダン(フランシュフックで) の共同開発を行い、シャンパーニュにも何度も足を運び経験を積んできました。

(1986 ‒ Champagne Krug、1987 ‒ Moët & Chandon、1988 ‒ G.H.Mumm、1990 ‒ Champagne George Vesselle)

フェレイラ氏の身体を流れる血は「泡」で出来ている、とワイン関係者が語るほどスパークリングワインの生産に人生の多くの時間を費やし、「パーフェクトな泡」を追求してきました。

フェレイラ氏の活動はグラハム・ベック・ワインズでのワイン造りに留まらず、南アフリカ産キャップ・クラシック(瓶内二次醗酵ワイン)の発展にも大きな影響を与えてきました。

2012年からは、キャップ・クラシック生産者協会(Cap Classique Producer Association)の会長を務め、南アフリカ産瓶内二次醗酵ワインの発展に力を注ぎ、品質向上のために2021年にはワイン法を改定し瓶内熟期間を9カ月から12カ月へ変更させることにも成功しました。

 

醸造家:ピーター・フェレイラ氏 醸造家:ピーター・フェレイラ氏

独特のテロワール「ロバートソン」

ワイン産地ロバートソンは、ウエスタン・ケープの中で最も濃度の高い、そして世界でも最も古い石灰岩質土壌を有するシャルドネの銘醸地です。赤い頁岩や砂岩質、シストの混ざった風化した花崗岩質土壌の上に茶褐色の古生代の石灰質土壌が広がる地区で、天然の素晴らしい酸が備わったワインが生み出されます。年間降雨量は180mmと少なく非常に乾燥しており、日中は暑くなりますが夜間温度が冷え込むことからブドウ栽培に適した日較差があります。南アフリカでは3月頃にヒートウェーブ(熱波)が訪れることもありますが、スパークリングワインの収穫は1月前半から行われます。ロバートソンは特に収穫の早いスパークリング用ブドウの栽培には大変適しており、熱波が訪れる前に十分に成熟した酸の乗った美しいブドウを収穫することが出来ます。
 

ローバートソンの自社畑 ローバートソンの自社畑

最高気温

冷涼な半砂漠気で幾つもの微小気候が存在します(1月の最高30.9度/最低15.8度)。

丁寧な栽培と夜間収穫

高い品質のブドウは高品質なスパークリングワインを生み出す最大のカギとなります。

グラハム・ベックではブドウ畑の樹勢を衛星写真をもとに作られる植生指標データ(NDVI)でモニタリングし、区画ごとに最適なタイミングと量を決めて灌漑を施しています。また、抵抗力の高いクローンへの植え替えを行うなど、ワイン造りを畑第一主義で取り組んできました。 2021年には収穫時間を全て夜間に切り替えました。夜間収穫は涼しい時間帯での収穫によりブドウの品質を守れるメリットがあるだけでなく、暑い日差しから労働者を守り、労働者の負担を減らすことも主目的としています。

現在、グラハム・ベックでは品質の向上と一貫性を保つため、70%はロバートソンの農園で収穫されたブドウを使用し、その他にも9つの異なるブドウ栽培地域の農園で育てたブドウを個別に醸造して原酒を作ります。

 

高品質な完璧な泡を目指して

収穫したブドウは、劣化や酸化を防止しフレッシュさを保つため早い段階でプレス機に入れられます。この工程はシャンパーニュ方式で行われ、約4時間かけて段階的に圧力を切り替え丁寧に行っていきます。搾汁~第一次醗酵は収穫ロット毎に行われることからスパークリングワインの元となる多くの原酒が作られます。毎年造られる原酒の数は140種を超え、醸造チームが慎重にそれぞれのワインのブレンド比率を決定していきます。 

一次醗酵を終えてたワインは二次醗酵の工程に入りますが、きめの細かい完璧な泡を生み出すべく、熟成期間を規定よりもはるかに長くとります。ノンヴィンテージは約15カ月、ヴィンテージワインは48カ月程、フラグシップのキュヴェ・クライヴに至っては60カ月程瓶内での熟成を行います。

全ての工程に妥協はなく、グラハム・ベック・ワインズの丁寧な作業がワインファンを感動させるワインを生み出しているのです。

シャンパーニュに匹敵する醸造設備

グラハム・ベック・ワインズの醸造設備は全て本場シャンパーニュから機械を取り寄せ使用しています。本場シャンパーニュと同じ条件下でワイン造りが行える利点は大きく、グラハム・ベック・ワインズが目指す完璧な泡の実現に不可欠な存在となっています。

南アフリカに存在するシャンパーニュと言っても過言ではないでしょう。

黒ブドウと白ブドウを一緒に醸造されるミレジム ロゼ

ミレジム・ロゼにはピノ・ノワールとシャルドネが使用されています。2つのブドウはそれぞれ別々の産地(ピノ・ノワールはステレンボッシュの沿岸部、シャルドネは温暖な内陸部のロバートソン)で栽培されることで、ブドウを同時期に収穫する事が出来ます。収穫後、大変珍しいですが黒ブドウのピノ・ノワールと白ブドウのシャルドネを一緒にプレスし、混醸しロゼワインを生み出しています。この結果、他には無いグラハム・ベック・ワインズ独特のロゼの特徴が生まれてきます。 

 1. 美しい色合い---シルバーピンク色

 2. 華やかなアロマ

 3. 相乗効果によって生み出された洗練された果実味 

このような造りができるのは、まさに南アフリカの醍醐味と言えるでしょう。西ケープ州は大きなワイン産地ではないですが、海や山の影響を受け、多彩な土壌環境も有することから沢山の微小気候が存在します。グラハム・ベック・ワインズではこの利点を生かし、本拠地ロバートソン以外でもブドウを栽培をすることで、本来収穫のタイミングが異なる2つの品種を同時期に収穫することを可能にし、混醸によるスパークリングワインを生み出しています。

環境保全、従業員への責任と地域コミュニティへの責任

南アフリカのワイン産業は「自然環境保護とワイン産業の共栄」をコンセプトに世界で最も環境に配慮したワイン生産国を目指しています。自然環境だけでなく、アパルトヘイトの暗い歴史を持つ南アフリカでは労働者環境の整備が進み、品質保証、自然環境保護、労働環境整備を満たす協定が定められています。

グラハム・ベック・ワインズでもまた、品質と誠実さは密接に関連すると考え環境保全、従業員の労働環境の整備、地域貢献活動を地域のコミュニティと共に積極的に行ってきました。2006年には南アフリカにおけるバイオダイバシティの保全としてロバートソンの農園が評価され、南アフリカでは2社目となるWWFコンサベーション・チャンピオンにも選ばれました。 

グラハム・ベック・ワインズが管理する自然保護区 グラハム・ベック・ワインズが管理する自然保護区

ワイナリーの取り組み

◆ISO 14001 認定
◆IPW Integrated production of wine certified 認定
◆WIETA 認定、監査
◆Biodiversity Champion 認定