モトックスが提案する、ワインのあるライフスタイル「もっと!ワイン」

モトックスが提案する、ワインのあるライフスタイル「もっと!ワイン」

Chateau Poupille (Oeno Connexion)シャトー・プピーユ

シャトー・ペトリュスと張り合った伝説を持つ
カスティヨンを代表する、自然派ボルドーのパイオニア!

オーナー醸造家 フィリップ・カリーユ氏

所在地
33350 Ste-Colombe, France 地図を見る>
  • 取扱いワインを見る
  • この生産者の関連記事
  • 動画を見る

1700年代から続くワイン造りの歴史

現オーナーのフィリップ・カリーユ氏の母方の一族は1790年には既にサン・テミリオンでワイン造りをしていた記録があります。その後、父方の祖先が1850年にスペインより移住し、ワイン造りを始め、シャトー・プピーユを1967年に取得しました。シャトー自体は彼らが取得する前から、同名で存在していました。彼らが購入する以前も別の一族によりブドウ造りは行われていましたが、自社でワインを造る時期や(その当時のカーヴや醸造室は現在もあります)コート・ド・カスティヨンの協同組合にブドウで売られていた時期もありました。ジャン・マリー・カリーユ氏がワイナリーを取得したのと同じ時期に、現オーナーであり、シャトー・プピーユの名声を不動のものにしたフィリップ・カリーユ氏がこの世に生を受けます。彼は1989年よりシャトー・プピーユに参加するようになり、2008年に正式にオーナーとなります。

このページのトップへ↑

ワイナリー一覧へ→

不断の改革を進め、年々その品質を向上させている、カリーユ氏

ウノローグ(醸造家)でもあるオーナーのフィリップ・カリーユ氏は、若い時からその能力を発揮、18歳の時にボルドーを離れ、各地で醸造技術者として請われ、南アフリカで3年、ギリシャで8年を含め、その他にも、アメリカ、チリ、ドイツ、オーストリアといった世界各地のワイナリーで活躍してきました。また、海外での経験により、「自分の嫌いなタイプのワイン、好きなタイプのワイン」を明確に知り、現在のワイン造りにも活かされていると言います。その後、1985年4月にシャトー・プピーユに戻りシャトーでのワイン造りを始め、シャトーの品質・味わいは大きく向上しました。より自然な栽培方法、より厳格な収穫時の選果、樽熟成中に澱とワインが均一に接触する為の回転式樽ラックの導入など不断の改革を進め、年々その品質を向上させています。2008年に100%父より完全に引き継ぎ、オーナーとなりました。

このページのトップへ↑

ワイナリー一覧へ→

専門家によるブラインド・コンテストで最後までシャトー・ペトリュスと張り合った実力派!

ボルドー右岸サン・テミリオンのすぐ東側に位置する「コート・ド・カスティヨン」。僅か10数年前までは高品質なワインが存在するなどとは誰も考えていなかった、このマイナーなアペラシオンから彗星のごとく現れ、そのような状況を変えたのが、この「シャトー・プピーユ」のオーナー、フィリップ・カリーユ氏です。彼の造り出す「濃く、絹のように滑らかなワイン」は品評会でも話題となり、専門家によるブラインド・コンテストで、最後まであの「シャトー・ペトリュス」と張り合ったこともあるという実力派です。

このページのトップへ↑

ワイナリー一覧へ→

次世代に環境を残すため...有機栽培

「高品質なワインを生み出すためには栽培は自然でなければならない」と考えるフィリップは、昔から有機栽培に近い自然栽培を行っていましたが、2005年から完全な有機栽培をはじめ、認証の申請を行いました。その後、申請が認められ、2008年ヴィンテージよりエコセールにて有機栽培の認定を受けました(2006年から転換中と表記)。

 

彼の有機栽培の方針は下記のようにまとめられます。

① 畑を耕すこと = 根を深くするために横に生える根をなくす
  ⇒ 根が土壌の深い所のミネラルをしっかり吸い込めるようになる
  ⇒ ミネラルの豊富なピュアなワインになる

② 肥料を極力与えない
センサーを区画ごとに植えて、ブドウの樹が健全な状態にあるようチェック(天候・温度等)。有機栽培に認められている肥料でも極力使用しない。


③ サン・テミリオンに研究所を設立
 酸化防止剤を使用しないでワインを造る為にも、自分自身で研究所をサン・テミリオンに設立。
  ⇒ 現在は100を超えるシャトーから分析を依頼されるように。
 

有機栽培を始めた理由は哲学的やイデオロギー的な理由ではなく、環境問題。自然なブドウ畑、土壌、すべての環境を汚すことなく次の世代に渡したいと考えてのことです。自分に子供、家族、守るべきものが出来て、環境の大切さを実感しました。


そこで、土壌を汚染する農薬、化学物質の使用を一切やめました。また、川など水源を汚さぬようワインの醸造や洗浄に使用した排水は全て浄水設備で濾過してから川に流しています。

 

また、剪定のぶどうの枝を燃やした熱を循環させシャトー全体を暖める設備を造り、年間13トンのCo2の排出量を減らすシステムにも設備投資しています。

 

有機栽培で認められているボルドー液などの散布も極力抑えるように各ブドウ畑の区画にセンサーを設置し、ブドウの状態(気温、湿度)などが一瞬にしてコンピューターで見られるようにし、ブドウの状態をいつでも監視できるようにしています。このため、病気などの問題が起きた場合、初期段階での対処が可能となっています。

このページのトップへ↑

ワイナリー一覧へ→

世界初の有機栽培アペラシオンを!

ボルドー全般的に厳しい状況にある中、「自然」というキーワードが未来を切り開くと考え、同じコート・ド・カスティヨンの300ある生産者にこの有機栽培を勧めています。この地区には3500haのブドウ畑があり、約300の蔵元があります。それらを全て有機栽培にし、フランスで初めて、いや世界で初めて唯一の『有機栽培のアペラシオン』に育てようという壮大なプロジェクトです。時間はかかるかもしれませんが、フィリップならばいつかやり遂げるかも知れません。

多くの野鳥、昆虫が共生する畑

このページのトップへ↑

ワイナリー一覧へ→

樽へのこだわり、オクソライン

■ 樽
フィリップはワイン造りにおいて樽の木の原産地を毎年のブドウの出来によって変えています。樽にブドウを合わせるのではなく、ブドウに樽を合わせるのです。年のブドウの出来により、リムーザン、トロンソー、アリエ、ヌベールなどのオークの木から造られた樽を選びます。それぞれの産地により、木の持つタンニンの量も違うからです。

 

■ オクソライン
樽での熟成中、底に溜まった澱(オリ)から複雑味を引き出すために一般的には「バトナージュ」という作業が行われます。これは蓋を開けて少しだけワインを抜き取り、櫂を入れて攪拌するというものですが、酸化のリスクがありバクテリアなどの混入のリスクがある為、酸化防止剤(あるいは抗菌剤)として亜硫酸塩を多く必要とします。できるだけ自然な(添加物の少ない)ワインを造るべくプピーユでは、「オクソライン」と呼ばれる回転式樽ラックを採用しています。

「オクソライン」とは、滑車のついたスチールラックのこと。この滑車のおかげで、ワインが入った状態でも樽を回転させることができます。ヴィンテージにもよりますが、通常熟成期間の最初の3カ月間、週に2回、一度180度回転させてから元に戻すという作業を行います。こうすることによって蓋を開けることなく澱がワインの中で舞い、ワインを不必要に酸化させることなく、つまり亜硫酸の使用をぐっと抑えた状態で、澱の旨味、福雑味をワインに与えることができます。

樽とラックの接点が滑車になった「オクソライン」

このページのトップへ↑

ワイナリー一覧へ→

無添加を目指して 亜硫酸の考え方

ワインの酸化防止剤として、また抗菌剤として広く使われている亜硫酸塩ですが、「できるだけワインには何も添加したくない」と考えるフィリップは、その使用量を可能な限り抑えるべく、努力をしています。一般的なボルドーワインでは150mg/L程度(瓶詰された後のワインに残る亜硫酸塩の総量)、オーガニックワインでも100mg/L程度が通常ですが、プピーユの場合30mg/Lと数値はかなり低めです。

亜硫酸の使用を極力少なくしたいもう一つの理由が、天然酵母です。酵母がワインの味わいに与える影響は決して少なくなく、「人工的な培養酵母ではその土地の特徴を表現しえない」と言う醸造家は数多くいます。プピーユも同様で、フィリップ曰く「その土地の酵母を活かそうと思えば、まず畑で化学薬品を使ってはいけない。さらに、ワインの醸造中に亜硫酸塩を多く使ってはいけない。プピーユでは瓶詰の直前に少し入れる程度だよ。」とのことです。有機栽培、天然酵母の使用、そして亜硫酸の使用を制限すること・・・これらは密接な関係にあるのです。

シャトー・プピーユでは、すでに亜硫酸を一切使用しない「アティピック」というワインを生産しています。フランス語で「普通じゃない」という意味のこのワインは、良年のみに造られます。「亜硫酸無添加でワインを造るには、ワイン自体にアルコール、酸がきちんと備わっていることが大切なんだ。熟度も高く、かつ酸のあるぶどうを収穫しなくてはいけない。熟成中はオクソラインを使うため、樽の中は還元状態となり、亜硫酸を使う必要がなくなるんだよ」とフィリップは語ります。亜硫酸を一切使用しないワインでありながら、味わいに酸化や汚染のニュアンスは一切なく、健全そのもの。

畑からセラーまで。一貫した哲学が自然なワイン造りには不可欠

このページのトップへ↑

ワイナリー一覧へ→

「未来に続くワイン造り」

シャトー・プピーユの哲学は、ワインの品質のみにとどまりません。畑の環境、そして次世代も視野に入れています。「環境においても、醸造においても、自然なスタイルで

未来に続くワイン造りを目指す」、これがフィリップのワイン造りの根底にあります。

ソーラーパネル

このページのトップへ↑

ワイナリー一覧へ→

エコロジカルな経営を

周辺環境を未来に残すために、とワイナリーの経営そのものがエコロジカルなプピーユ。

・ワイナリーでの電力を賄うためのソーラーパネル

・ブドウの枝を燃やして温熱化する設備(写真)

・硫黄、塩化銅の散布量を極力減らす。これらはビオロジックで認められているものの、環境への影響が疑問視されている。プピーユではその代替物として「アンペロス」※を使用

 

※アンペロス Ampelos ・・・バクテリアの一種。悪質な細菌がブドウ畑で繁殖することを防ぎ、土壌の微生物を活性化させ、ブドウ樹そのものの耐性を強化し、ベト病にも強くなる。スイスのBIOMA社が販売し、有機栽培のための環境に優しい製品として注目されている。ただし高価。

ブドウの枝を燃やして温熱化する

このページのトップへ↑

ワイナリー一覧へ→

取り扱いワイン

この生産者の商品を掲載している関連記事はこちら

【ご注意】