COLUMU コラム 『イタリアワインの賢人、サン・マルツァーノを語る!』

イタリアワインの賢人、サン・マルツァーノを語る!

イタリアワインの賢人が、プーリア州で人気上昇中のワイナリー『サン・マルツァーノ』を語る連載。
第七回目の賢人はメンズクラブ、Esquire(エスクァイア) 編集長 大槻 篤 氏です。

第7回メンズクラブ、Esquire(エスクァイア) 編集長 大槻 篤 氏『EDDA』

イタリアワインの賢人 大槻  篤 氏

大槻 篤 氏 インタビュー (聞き手:本間 敦)
『ワインもファッションも、プーリアが、今、熱い!』

-- 今回は本企画へのご登壇ありがとうございます。早速ですが大槻さんはイタリアに行かれることは多いですか?

大槻:
はい、仕事柄よく行きます。
わかりやすい例でいうとミラノコレクションが挙げられますが、近年は5日間だった開催期間が3日間になったり、男女合同ランウエイみたいなショーに集約するブランドが出てきたりと全体的に縮小傾向です。
そのかわりファッションイベントはイタリア各地に分散されつつあり、例えばメンズですとフィレンツェのピッティ宮で行われるピッティ・ウオモなんかは熱いですね!
ラグジュアリーブランドや、実用的なカジュアルブランドあり、前衛的なブランドもあり…。イタリアの地方で開催される見本市は、元気が良いです!

-- 最近の日本のワインシーンには実に様々な国のワインが登場するようになりました。ファッションでの最近のトピックはありますか?

大槻:
私は『メンズクラブ』『エスクァイア』2つの雑誌でリアル(雑誌)とヴァーチャル(WEB)に携わっています。リアルの方ではハイレンジなエスクァイアがとても好調です。ファッションの世界では超高級なもの、ファストファッションが好調。
また、ミドルレンジの服も堅調で大人なカジュアルで盛り返してきています。

-- なるほど。ワインの世界でも、昨年あたりからオーソライズされたボルドーの格付けシャトー、オーパス・ワンなど分かり易い超高級ワインや明確に体感できるフルボディの赤ワインが好調なのは共通しています。

大槻:
消費者は高くてもブランドが圧倒的に際立っているもの、個性のある物に出費を惜しみません。また、新興のブランドには、高いコストパーフォーマンスや、際立った特徴のあるものが求められていると感じていますよ。

昔に比べて今の日本は晩婚化して30代の独身が増えましたよね。この世代の男性には、ぜひメンズクラブとかを読んでもらって、女性をエスコートするにふさわしい服装で素敵なレストランに行って、美味しいワインを頼んでいただきたいです。

そして、どうせ頼むのでしたら、少し勉強してコスパの良いものから、ちょっと背伸びをしたものまでいろいろ試してほしいですね。

大槻氏おすすめ、『サン・マルツァーノ』マリアージュ

-- さて、本題の『サン・マルツァーノ』を飲んでいただいた感想は?

大槻:
先日新潟の海沿いにある寺泊町に行ってきまして、そのとき宿にサン・マルツァーノを送り込みました。魚の市場通りでヌタウナギの一本焼き(現地ではアナゴという)を買い、『エッダ』と合わせました。
一見グロテスクなヌタウナギは、串がブスッと刺された状態で炉端で焼かれていました。たんぱくな味なのですが、噛み締めると脂ののった白身から旨味が出てきます。エッダのしっかりとした質感と樽の感じが絶妙に合いました。

-- 聞いているだけで涎が…(笑)

大槻:
あと、サバの一本焼きも買いまして、こちらは、ロゼの『トラマーリ』と合わせました。
青魚の脂の、じわぁ~とした旨味、ふっくらと焼き上げた白身にクリーンなロゼが合いました。あまりに合うので一本すぐ飲んじゃいましたよ(笑)。
プーリアのワインって、ノーマークでしたけど、びっくりしました。実は、プーリアは今、ファッションでも凄いんですよ!

-- トマトやオリーブで有名なプーリアでファッションが?

大槻:
はい。例えばナポリはメンズファッションで有名ですが、コンサバでオーソライズされたものが多いです。

プーリアはそれに加え、もう少しアバンギャルドなテイストも加えて、楽しいものが多い。
チョイ悪オヤジの有名イタリア人タレントが愛用している『タッリアトーレ』や、パンツの専門ブランド『ベルウィッチ』、色気のあるジャケットやコートのメーカーで知られる『ボッテガ・マルティネーゼ』などです。

-- プーリアはワインで注目の産地ですが、ファッションも熱いんですね!

大槻:
ファッションはミラノコレクションのみならず、イタリア各地に広がりを見せています。

私はプーリアワインがこんなに美味しいとは知りませんでしたが、先入観を持たず色々と知って、試すことが好きです。

食、ファッションに限らず、TPOに合わせて楽しめる人になりたいと思っています。
そしてそんな人が増えれば、ファッション誌の編集長としてうれしいことですね!
大槻 篤 氏

今回お話しを伺った賢人 大槻 篤 氏

大槻 篤 氏

大槻 篤 氏

『LEON』『GQ japan』『東京カレンダー』とキャラの濃いメンズ誌を渡り歩き、昨年より『メンズクラブ』と『エスクァイア The Big Black Book』の編集長に就任。

「良い服を着ていく最大の舞台は、食事しかない」がモットー。
お店と客層に合わせてコーディネイトを考えることが何よりも好き。
無類のお酒好きで、ワインはただいま勉強中。

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