風土を醸す

モトックスの日本酒 CraftSake by mottox
「Craft Sake(R)」は株式会社モトックスの登録商標です。

はつもみぢ「原田弦月」

はつもみぢ(山口県・周南市)

当主の原田康宏社長は県の唎酒競技会で優勝10回を誇る唎酒名人で、その鋭い感性が酒造りに活かされています。杜氏でもある原田社長は、地方の有力蔵元との交流が盛ん。豊富な見識から新しい酒造りを進める小さな蔵です。

周南市のテロワール

山口県周南市。瀬戸内海に面した市の一部は中国山地までひろがります。気候は温暖ですが、錦川の上流にあたる鹿野盆地などでは冬季に積雪があります。市街地は海軍産業で栄えた歴史があり、酒蔵のある飯島町は今でも飲食店が立ち並ぶ地域。この辺りは上質な水が湧くことで知られ、酒造りに適した地域とされてきました。
周南市のテロワール

長い歴史と困難だった時代

創業は江戸期の文政二年(1819)。代々「原田家」によって守られてきた蔵は、現社長で12代目です。2003年に杜氏を務めていた原田氏が社長に就任し、社名を「㈱はつもみぢ」としました。これまでの蔵の流れを紐解くとビールや洋酒などで酒類が多様化した昭和50年頃、日本酒の消費が急激に落ち込んで困難な時代を迎えました。周南地域の酒蔵は次第に減少していき、同社も昭和60年(1985)から日本酒の製造を中止。他の酒蔵に製造してもらった酒を「初紅葉」として販売することを余儀なくされていました。
酒造りの再開と現当主の手腕

酒造りの再開と現当主の手腕

酒造りを再開した現原田社長は優れた唎酒能力の持ち主で、唎酒の県大会で優勝10回、中国地方大会でも優勝3回、平成18年(2006)に開催された「全国唎酒選手権」では準優勝の実力者です。唎酒名人としてメディアで紹介されたあるとき、知人に「唎酒選手権で優勝するほどの才能があるのに、君のところの酒はなぜ美味しくないのか」と指摘されたことに端を発し、当時の山口県の地酒が県内でシェア20%以下だったという現状が重なって製造再開を決心します。
酒造りの特徴

酒造りの特徴

米は山口産の「山田錦」「西都の雫※」のみを使用。米の旨味を存分に引き出すという理由から製造するお酒は、全量が純米酒です。年間製造量は300石~340石と小規模ですが、「四季蔵」と名付けられた蔵では酒母造り・仕込み・上槽(搾り)といった重要な工程すべてに空調を整備。一定の温度に保たれた環境で年間を通じた酒造りが可能です。仕込み水は地元で「水と緑の癒しのスポット」として親しまれている錦川の源流地域「鹿野地区」の名水を蔵まで運んで使用。また、火入れ方法に手間のかかる「瓶燗火入れ」を採用。酒の香りや味わいを瓶に封じ込めています。味わいは、低温醗酵による豊かな吟醸香とやわらかな口当たりで、米のうまみをしっかりと感じられる酒質です。

※『西都の雫』幻の米「穀良都」(こくりょうみやこ)を母方に、「西海222号(親:山田錦)」を父方として、交配・選抜した山口県独自の酒米です。
※『瓶燗火入れ』瓶詰後に酒を温める火入れ法。ほかの火入れ方法に比べて手間がかかるが酒の風味を損なわない。
受賞歴

受賞歴

酒類総合研究所主催「新酒鑑評会」
平成20年 山口県新酒鑑評会吟醸酒と純米酒の部 優等賞(金賞)受賞

「全国唎酒選手権 個人の部」
平成18年 原田康宏 準優勝

「山口県唎酒競技会 個人の部」
平成28年 はつもみぢ 安達潤 二位
平成25年 はつもみぢ 原田康宏 優勝 多田和資 三位
平成24年 春季 はつもみぢ 原田康宏 二位
平成23年 秋季 はつもみぢ 原田康宏 優勝
平成23年 春季 はつもみぢ 原田康宏 優勝
平成22年 秋季 はつもみぢ 原田康宏 優勝
平成22年 春季 はつもみぢ 原田康宏 二位
平成21年 秋季 はつもみぢ 原田康宏 二位
平成21年 春期 原田康宏 優勝
平成20年 原田康宏 優勝
平成15~18年 秋季 原田康宏 優勝

「中国五県唎酒競技会 個人の部」
平成28年 原田康宏 優勝
平成21年 原田康宏 第二位
平成19年 原田康宏 優勝
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