残ったワインを上手く保存することで、長く楽しむことができます。知っておくと役立つ、保存方法をご紹介!
ワインとは?
ワインって難しい!?知っておきたいワインの基礎知識
ロゼワインができるまで
美しいバラ色が特徴のロゼワイン。
バラ色と言っても、淡いピンク色のものから
オレンジや赤色に近いもの、紫がかったものなど
その色調はさまざまです。
この美しいロゼ色は、
どのようにして出しているのでしょう?
白ワインと赤ワインを混ぜている!???
ロゼワインには、
造り方がいつくかあります。
これから、美しい色の秘密を
詳しく見ていきましょう!
造り方は、大きく分けて4つ。
①セニエ法
原料:黒ブドウ
赤ワインの造り方に似ている
②直接圧搾法
原料:黒ブドウ
白ワインの造り方に似ている
③混醸法
原料:黒ブドウ&白ブドウ
赤ワインの造り方に似ている
④ブレンド法
原料:黒ブドウ&白ブドウ
白ワインに赤ワインをブレンド
ブドウの収穫から破砕までは
白ワインや赤ワインと造り方は同じです。
~ワインを造るための準備~
【収穫:ブドウを収穫する】
ブドウが収穫の時期を迎えたら、
健全で完熟したブドウのみを収穫します。
手でひとつひとつ収穫するものもあれば、
機械で収穫するものもあります。
【選果:房、粒の選別】
収穫したブドウの中から、
実が完全に熟していないものや
腐敗したものを取り除きます。
【除梗:果梗を取り除く】
ブドウの茎など、ワインの風味の妨げに
なるものを取り除きます。
【破砕:果粒をつぶす】
ブドウの果汁を搾りやすくするために、果粒をつぶします。
(果粒がつぶれた状態を「マスト」と呼びます)
~ブドウからお酒へ~
ここからは、それぞれ造り方が異なります。
まずは、セニエ法からご紹介しましょう。
<セニエ法> 原料:黒ブドウ
もっとも一般的なロゼワインの造り方です。
醗酵中にワインが、ピンク色に色付いたところで
果汁を取り出します。赤ワインの造り方に似ています。
赤ワイン用のブドウは、「赤ブドウ」ではなく
「黒ブドウ」と呼びます。
【黒ブドウをアルコール醗酵】
皮がついたままの黒ブドウをタンクに入れると、
醗酵が始まります。
【浸漬:マセラシオン、果汁の抜き取り】
黒ブドウの皮から、赤い色素が果汁に溶け出します。
軽く色づいたら、果汁をタンクから抜き取ります。
【果汁のみを醗酵】
抜き取った果汁のみを、引き続き醗酵させます。
ブドウの皮が付いたまま醗酵させるため、
赤色色素の多いブドウでは、
わずか1日漬けておくだけでも、
真っ赤になってしまいますので
果汁を抜くタイミングが重要です。
次は直接圧搾法です。
<直接圧搾法> 原料:黒ブドウ
黒ブドウをプレスし、果汁を搾り出す際に
皮や種から赤い色素を抽出する方法で
白ワインの醸造方法に似ています。
他の方法と同様に、
収穫された黒ブドウを選果・除梗・破砕します。
【圧搾:果汁を搾る】
つぶれた果粒(マスト)から皮や種子を取り除きます。
黒ブドウをプレスすると
うっすら色付いた果汁が搾りだされます。
【醗酵:アルコール醗酵】
搾ったロゼ色の果汁をタンクに入れると、
醗酵が始まります。
プレスの圧力によって、
色素やタンニンが抽出されるため
セニエ法に比べ、それほど濃い色にはならず
タンニンも控えめです。
3つ目は、混醸法です。
<混醸法> 原料:黒ブドウ&白ブドウ
黒ブドウと白ブドウを混ぜた状態で
醗酵させる方法を混醸法と言います。
ブドウの種類以外、造り方はセニエ法と同じです。
【黒ブドウをアルコール醗酵】
皮がついたままの黒ブドウと白ブドウを
をタンクに入れると、醗酵が始まります。
【浸漬:マセラシオン、果汁の抜き取り】
黒ブドウの皮から、赤い色素が果汁に溶け出します。
軽く色づいたら、果汁をタンクから抜き取ります。
【果汁のみを醗酵】
抜き取った果汁のみを、引き続き醗酵させ
ロゼワインを造ります。
最後は、ブレンド法です。
<ブレンド法> 原料:黒ブドウ&白ブドウ
白ワインと赤ワインをブレンドして造る方法です。
ロゼワインの造り方と聞いて、
この方法が頭に浮かんだ方も少なくないのでは!?
実は、ヨーロッパでは白ワインと赤ワインを混ぜて
ロゼワインを造ることは、EUの規定で禁止されています。
フランスのシャンパーニュ地方で造られる
スパークリングワインのみ、例外としてブレンド法が
認められています。
同じロゼワインでも
色々な造り方がありますね。
ピンク色の濃淡や味わいの違いも
ブドウの種類や造り方によって
違ってきます。
実はロゼワインは、
料理との相性が幅広いワインで
いろいろなジャンルの料理と合うのでお勧めです。
桜の季節や、華やかなシーン、
女子会やプレゼントにもおすすめ。
ぜひ、この色合いの美しさと
美味しさを一緒にお楽しみください。