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ワインのコルク栓開け方まとめ(スクリューキャップ、ガラス栓)

ワインのコルク栓開け方まとめ(スクリューキャップ、ガラス栓)

ワイン栓の「開け方」についてのまとめ記事です。コルク栓、スクリューキャップ、ガラス栓、蝋キャップの開け方をご紹介。コルクを開ける際はソムリエナイフやセルフプリング式の道具がおすすめです。使い方や開け方を、写真・動画つきで解説していますので困ったときにご覧ください。

世界20か国以上のワインを取扱うモトックスのWEBサイトをご覧くださいましてありがとうございます。これからワインを開けるあなたにお会いできて大変うれしく思います!今回は、ワインを楽しく召し上がっていただくためにワイン栓の「開け方」をまとめました。この記事を読んで美味しく召し上がってくださいね。

コルクを開ける前に①…スパークリングワインにスクリューは間違い。危険です!

あなたが開けようとしているのはスパークリングワインではありませんか?もしスパークリングワインなら、ソムリエナイフなどのワインオープナーは必要ありません。以下の「スパークリングワインの正しい開け方」ページで安全に開ける方法をご紹介しておりますので、是非ご参考になさってください。

関連記事:スパークリングワインの正しい開け方

コルクを開ける前に②…あると便利です!フォイルカッター

おすすめ度〇 
ワインはコルクを抜く前に、フォイル(キャップシール)をカットする必要があります。これはナイフで切るのが一番スマートですが、初心者の方でしたらフォイルをきれいにカットできる専用のカッターを使うとかんたんで便利です。フォイルは切らずに「ひっこ抜く」こともできます。瓶口を手でつかんでボトルを回しながら引っ張ります。ただし、この方法は使えないボトルもあるのでやはりカッターがあると便利です。

ル・クルーゼ フォイルカッター ブラック
フォイルカッター ブラック

握って回す、簡単動作でフォイルをキレイにカット

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ラトリエ・デュ・ヴァン クーペ フォイルカッター
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2つの小さなローラー状のカッターで、ワインのフォイルをきれいに切り取れます。

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コルクの開け方、おすすめ道具・使い方

ワインのコルクを抜くのは、ほかのお酒では味わえない特別感があってちょっとした儀式のようでもあります。このまとめ記事では、普段よくコルクを開ける方から初心者の方まで、簡単・安全に開けるためにおすすめの道具と開け方をご紹介していきたいと思います。

■ 2段式ソムリエナイフ

おすすめ度◎
コンパクトでポケットに入るサイズ。シンプルで安全なオープナーの代表がソムリエナイフです。テコの力を利用してコルクを抜きます。力はそれほど必要なく、簡単に開けられます。ソムリエナイフで上手にコルクを開けるのは、ちょっと「慣れ」が必要ですが、その敷居をグっと下げた道具がこの2段式タイプ。

モトックス ロゴ入 ソムリエナイフ
モトックス ロゴ入 ソムリエナイフ

2段式のスタンダードモデル。モトックスのロゴ入り

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2段式ソムリエナイフの使い方

① ナイフでフォイル(キャップシール)に一周切れ込みを入れます。

② 下から上に向かって縦方向に切れ込みをいれ、刃先で切り取ったフォイル上部を切り離します

③ スクリューをねかせて、コルク中央に先端を垂直に差し込みます。先端を押し込んでから、スクリューを立てると中心に刺さります。

④ スクリューを回転させながら、まっすぐ根元近くまでねじ込みます。

⑥ 二段目のフックを瓶口にかけ、フックと瓶をしっかり固定したまま同じようにハンドルをまっすぐ上に引き上げます。

⑤ 一段目のフックを瓶口にかけ、一方の手でフックと瓶をしっかり固定し、もう一方の手でハンドルをまっすぐ上に引き上げます。

⑦ 真上方向へ引き上げるのがコツです。※コルクが曲がらないように、気を付けましょう。

⑧ コルクを残り5mm程度まで引き上げたら、フックをはずします。指でコルクをつまみ、ゆっくり引き抜きます。※古いコルクはもろくなっていることもあるため優しく引き抜いてください。

全てコルクが抜けたら、きれいな布などで瓶口の汚れを拭き取れば、完了です。
コツはふたつ。
 ・スクリューをコルクにまっすぐ差し込むこと
 ・スクリューを根元あたりまで、しっかりねじ込むこと

■ ソムリエナイフ

おすすめ度〇 
昔からコルクを抜く道具として使われてきたソムリエナイフ。動作の美しさも手伝ってプロの現場で使われ続ける、コンパクトでシンプルな道具です。 基本的な使い方は2段式と同じです。瓶口にフックをかけてからハンドルを引き上げる動作がワンアクションなので少し慣れが必要ですが、いずれあなたの愛着ある道具になることでしょう。

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■ セルフプリング式

おすすめ度〇 
なんといっても開けやすいのはこのセルフプリング式。安全で簡単に、失敗することなくコルクが抜けるアイデアと配慮で設計されたオープナーです。本体・スクリューのパーツに分かれており、スクリューのレバーを回すだけでコルクが抜けるアイデア道具です。あまり力をつかわず、失敗が少ないスグレモノです。

ル・クルーゼ ポケットモデル
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ハンドルを回すだけでコルクが抜ける、ワインオープナーの銘品。

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ラトリエ・デュ・ヴァン イージーワインオープナー シックムッシュ
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フランスのワイングッズ専門メーカーがデザイン。見た目に美しいオープナー。

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セルフプリング式の使い方

① 本体についているナイフ、または別途フォイルカッターなどでフォイルを切り取ります。

② オープナー本体の二又の先を瓶口に乗せ、しっかりと握ります。

③ スクリューをコルク栓の中心に突き刺し、下方向に押さえつけながら数ミリねじ込みます。

④ スクリューが確実に突き刺さったら、ハンドルを回していきます。

⑤ 回し続けるとコルクが上がってきます。

⑥ 抜けたら、きれいな布で瓶口を拭き取ります。ハンドルを逆回転させるとコルクがはずれます。

■ シングルレバー式

おすすめ度◎
本体をボトルにセットしたら、レバーを下げ、上げするだけ。これでコルクが抜けます。注意点はレバーの操作に少し力がいりますので、安定した台の上で作業することくらい。誰でも簡単に使うことができます。コルクが抜けたらもう一度、レバーを下げ、上げ。それで本体からコルクが外れます。

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たったツーアクション。魔法のようなオープナー(リンク先に動画あり)

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■ ウイング式 / T字型 / エアーポンプ型

ウイング式

おすすめ度▲ 
左右のウイングを押し下げると、コルクが抜けるタイプです。両手の力を使えるのでとても簡単で、人気です。注意すべきは、この方式のオープナーにはスクリュー部分が太いものや短い製品が見られることです。弊社にはこういったオープナーを使ってコルクをボロボロにして抜けなくなった、という相談が多く寄せられます。また、瓶口の細いタイプのワインには不向きですからご注意ください。よい製品を選べば使いやすい道具です。

T字型

おすすめ度▲ 
力でコルクを引き抜く、最もシンプルでポピュラーな道具です。一番安価ですが、フォイルカッターを別に用意する必要があるのと、引き抜くのに強い腕力が必要です。それと、引き抜いた勢いでワインが飛び散った、という相談がよく寄せられる道具です。使用はおすすめできませんが、ほかの道具がないなどの場合は細心の注意しながら使いましょう。

エアーポンプ型

おすすめ度✕
ガスの圧力を使ってコルクを瓶から押し出して抜くタイプです。コルクを針で貫通させて、ガスカートリッジやピストンで瓶内に空気を送り込むと、コルクが瓶から抜ける仕組みです。ほとんど力を使わずに済みますが、針が折れたり瓶が破裂するなど事故の危険性があるので、もし使用するなら安全面を考えて細心の注意を払って使うようにしましょう。

■ ツインブレード式

おすすめ度✕(場合によって◎)
瓶とコルクの隙間2か所にブレードを差し込んで抜くタイプです。この方式は通常のワインを開けるのには向きません。コルクに弾力のある若いワインや、人工コルクのような硬いコルクに使うと瓶が割れたり、逆にコルクを押し込んでしまうので使用すべきではありません。しかし、ヴィンテージワインでは真逆です。長い間熟成を経て弾力が弱くなったコルクにスクリュー式を使用するとコルクが崩れて抜けないことがよくあります。そんなときがツインブレード式の出番。コルク両脇をつかんでコルクを優しく引っ張り出しましょう。ワインセラーをお持ちのような、ワイン上級者の方は準備しておくとよいでしょう。

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本場で愛され続ける銘品(リンク先に動画あり)

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ツインブレード式の使い方

① フォイルカッターなどでフォイル(キャップシール)を取ります。

② ブレード2本のうち長い方の先端を、コルクと瓶の間に差し込みます。

③ 反対側のコルクと瓶の間に短い方のブレードの先端を差し込みます。

④ オープナーを左右に動かしながら、徐々にブレードを深く入れていきます。 

⑤ ブレードが根本まで入ったら回転させながら徐々にコルクを引き上げて抜きます。

■ 蝋キャップに出会ったら

ワインのなかには瓶口を蝋(ロウ)で覆ったものがあります。蝋キャップの使用はコルクの気密性を高めると考えられていた時代がありました。今でも生産者によって使用している場合がありますが、伝統的な製法を印象づけるための意匠的な目的で行われるというのが一般的です。開栓するときは蝋を無視します。コーティングの上から直接スクリューをコルクに差込んで引き抜きます。蝋はコルクが引き抜かけれると同時に割れて、注ぎ口が通ります。瓶口から蝋破片が落ちてワインの中に入らないように気をつけましょう。

スクリューキャップの正しい開け方

スクリューキャップのワインが広く流通し始めた当初の2000年代に「キャップを回しても開かない」というお問合せがよくありました。ペットボトルや日本酒の四合瓶ではキャップを回すと切り込みが切れて開栓できますが、ワインのようにロングタイプのスクリューキャップの場合は少し開け方が違います。正しくはキャップではなく「瓶を回す」のがその方法です。

① スクリューキャップの切れ込みより下の部分を軽く手で握ります。切れ込みに手をかけると、ケガする恐れがありますのでご注意ください。

② 逆の手でボトルの下部を持ち、そのまま「瓶を回し」ます(時計回り)。「カチッ」という音がしてミシン目が切れます。

③ スクリューを反時計回りに回して開栓します。

現在はスクリューキャップの上部を回して開栓できるものが多くなってきましたが、瓶側を回さなければ開かないものもありますので、「正しい開け方」としてボトルを回す方法を覚えておくとよいでしょう。瓶を回したときに、ミシン目辺りの金属でケガをしないようにご注意ください。カッターやはさみなどで無理に開けようとするとケガをする恐れがあります。絶対に使用しないでください。スクリューキャップは、飲み残しのワインもキャップを閉めてそのまま保存できるスグレモノです。コルク栓を使ったボトルのように、横に寝かせて保管する必要がありません。アウトドアや家飲みだけでなく、ホームパーティーにお呼ばれした時の手土産にも。伺ったお宅に、ワインオープナーがなくても安心して楽しめます。

ガラス栓の開け方

ワインの栓の一つに、『ガラス栓』が見られるようになりました。天然のコルクではどうしても不良品が出ることから、ガラス製の栓を好むワイン生産者がいるからです。このガラス栓は道具を使わずに開けることができます。誤って道具を使ってこじ開けると、ガラスが割れる可能性があります。簡単な開け方をご紹介しますので、この方法をお試しください。

① ボトルを平たい場所に置きます。

② ソムリエナイフや、フォイルカッターでフォイルを切り取ります。

③ 瓶口を手でしっかり握り、ガラス栓を親指で下から上に押し上げます。「カチッ」と音がして栓が開きます。

ワインの開け方まとめ、いかがでしたでしょうか。たまに飲むワインの開け方がわからなくて迷子になっていた方、よくワインを開けて飲んでくださっている方にも何かお役に立てていれれば幸いです。とにかく今日はワインを飲んでくださってありがとうございます。上手に開けて、美味しいひと時を!

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